旧飯田測候所の歴史と価値

歴史的背景

100年の時を越え、今も地域に息づく気象観測の記憶

測候所のあゆみ

旧飯田測候所は、かつて養蚕と深い関わりを持っていた飯田地域の気象観測を支え、80年以上にわたって地域の暮らしに寄り添ってきました。

1895年

上飯田村東野で開設

1922年

現在地へ移転・竣工

1923年

観測業務を開始

2002年

市内高羽町へ移転

2012年

登録有形文化財に指定

地域との関わり

地域の記憶を刻む建物

  • 地域住民の記憶に深く根ざす存在
  • 飯田大火(1947年)でも延焼を免れた堅牢な建物
  • 敷地内のソメイヨシノは、長年「開花宣言の基準木」に

建築の魅力

建築の特徴
• 木造平屋建て/寄棟造/桟瓦葺
• 中央に塔屋を配し、正面には車寄せ+切妻屋根
• 意匠にウィーン発祥のセセッション様式を採用

飯田市公式サイト|旧飯田測候所庁舎(登録有形文化財)紹介ページ
https://www.city.iida.lg.jp/site/bunkazai/sokkoujo.html

旧飯田測候所はなぜ価値があるのか

県内唯一

大正期に建てられた測候所建築として、長野県内に現存する唯一のものです。

建築美

セセッション様式の意匠や構造美が、地域の歴史と調和しています。

観測の記憶

日本の気象観測の歩みを今に伝える、貴重な文化的遺構です。

※本建物はその希少性と文化的意義から、平成24年に国の登録有形文化財として登録されています。

見学のご案内

観覧時間・連絡先

曜日時間
土・日・祝9:00〜16:30
平日※事前予約が必要
観覧不可12月29日〜1月3日まで

観覧の際は入口でお声がけください。展示室には観測機器や解説資料が揃っています。